よい綿

正しい綿打ちをした綿からは、埃はでません。

綿花を綿打ちをすると、細かい綿が落ちます。これは落綿といいますが、もったいないからと拾って綿に戻し混ぜると、これがホコリになるのです。
落綿を混ぜ戻して作った綿と、落綿を戻さない綿は、見た目変わりませんが布団として利用すると違いが分かります。
綿は埃がでると思われていますが、綿花から正しく綿打ちをすると埃はでず、良い布団が作れます。干せば薄くかさがへったものでも、ふっくら戻ります。
綿は打ち直して再生ができるので使い捨てではなく長く使えます。最終的に処分するときもそもそも自然のものなので地球に負担をかけません。

良い綿は軽くて扱いが楽です

  • 昔は素材自体が良い物がなかったのでキロ数をいれて補助しましたが、良い綿は軽く体になじみやすい布団になります。
  • 布団と体のスキマが少ないほうが自分の体温だけで寝られるので、電気毛布やアクリル毛布で体に負担をかけることはなくなります。
  • 重さを感じるという事は体に圧がかかり負担になるので、軽めのお布団で寝る方が休まります。
  • 綿は、四角くたたまれている原綿を綿打ち機械にかけて綿にします。この原綿の良しあしが、素材としても綿の良しあしを決めます。

綿は産地によって性質が違います。

  • インド綿は太く固めなので体が沈みにくく弾力性があるので〇〇むき
  • メキシコ綿とアメリカ綿は復元力がよく柔らかいので掛け布団むき
  • 中国天津綿は弾力があるので敷布団向き

綿花の完熟度合で復元力が変わります。

原綿を出荷するところで品質の検査があります。
完熟していない未熟な綿花は繊維が短くひよわです。綿花の繊維が短いとほこりが出やすいです。
それに比べて、完熟している綿花は繊維が長く復元力と弾力性があるため、ほこりが出ない、長持ちする布団ができます。

綿は吸湿性と放湿性がよいので人間の汗をよく吸ってくれます。

日に干すと綿はふっくらして湿気が抜けます。干さなくても湿気が2割抜けます。(羊毛はこの半分以下だから、湿気がこもり冬に冷えやすくなってしまいます)
・当店では、綿になったものを手に取って、軽さ、暖かさ、吸湿などを実感してもらえます。

座布団

仏座布団、オーダーでお作りしています。