よい羽毛の4つ特徴
「よい羽毛の4つの特徴」は、
- ダウンボールの大きさ
- 水鳥の産地の違い
- 成長の羽毛のみを使う
- アレルゲンとなる細かいフケゴミを取り除いた羽毛だけを使う
です。
1:ダウンボールの大きさ
羽毛布団の暖かさを決める大きな要素はダウンボールです。
水鳥の羽毛にはダウンとフェザーの2種類の羽があります。ダウンボールとは、羽軸(うじく)をもたない羽毛のことです。鳥の体全体に生えていて、胸から腹にかけて多く生えている保温力のある毛のことです。
グースとダックのちがいは、羽の色ではなくてダウンボールの大きさの違いです。グースは体が大きいのでダウンボールも大きです。白いのが羽毛というイメージがあるけど、ダックなどは茶色い羽毛もあります。
2:水鳥の産地の違い
陸鳥(ニワトリなど)と水鳥の羽毛には大きな違いがあります。
陸鳥はフェザーしかもたず、水鳥はフェザーとダウンボールの2つを持ちます。
陸鳥は綿毛のようなフェザーだけで寒さに弱いので、さらに羽でかさを増やしています。
水鳥は生育地区の気温により、ダウンボールの大きさに違いがでます。生育している場所の寒さが厳しいほどダウンボールが大きくなり、保温力も大きくなります。
熱をためて、体を温めるものを持っているので極寒のなかでも生きられるようになっており、このダウンボールが成熟し、大きくなったものを使った羽毛布団が一番のお勧めです。
3: 成鳥の羽毛のみを使う
水鳥の体についているものが羽毛です。この羽毛の多くは、食用になった後の副産物です。
アヒル、ガチョウ、は77日育てないと成鳥になりませんが、食用のために50~60日で食べてしまい、成鳥まえのヒヨコの羽が羽毛として採取されます。ヒヨコの羽毛はふっくらしておらず、イガグリのような羽毛で未熟な暖かくないものです。それでも、まとめれば重なり、一見するとふっくらした羽毛布団になります。
未熟な羽毛で作った布団のほうがカサが出るのです。でも、これは保温性と耐久性がないのです。しかも、体に風船がなじまないように、布団が滑り落ちてします。
一方で、成鳥になってからの羽毛で作られた布団は、ダウンボールも成熟しているので沢山いれなくてもいいので薄く仕上がります。成熟したダウンボールは、体温をふくむと膨らんでカサがでて熱をためます。
原料屋さんも色々あって、成育歴とか羽毛の成長具合を考えないところもあれば、成熟した羽毛だけを扱うところもあります。布団の中に入ると成熟しているかどうかは見えないので分からないですが、当店では見えないからこそ大切にしている部分です。
4:アレルゲンとなる細かいフケゴミを取り除いた羽毛だけを使う
保温吸湿放湿をもっている羽毛の機能をより活かすため、羽毛採取時についている細かいフケやゴミを取り除いた羽毛だけを使った布団をあつかっています。残っているとアレルゲンになります。アレルギーの有る方も、こうした羽毛布団であればご利用いただけています。フケやゴミを除去することで、洗えて日干しできるお布団になり、毎日安心して使うことができます。
羽毛布団の、片寄ってしまった状態は直せます。
羽毛布団は、使い続けるうちに、羽が片寄って寒くなってしまいます。
写真のようになってしまったら、まずはお洗濯します。
洗い上がりの羽毛布団の片寄り直しをすると、
全体にまんべんなく羽毛が戻り、ふっくら暖かに復活です。
2〜3年のうちにお洗濯されると、ここまでにはならないので直しも簡単にできますよ。
お手入れすることで大事なお布団が清潔で長持ちして質の良い睡眠を取れる環境になります。
自分のお布団の状態を確認してみて下さい。
羽毛小物
・羽毛ソックス
夏でも人気の羽毛のソックス。「足が冷たくてなかなか眠れない」とのご相談をいただきます。
なかなか重ね履きができない方、暑くて布団から足を出して冷えているという方々に羽毛ソックスをお使いいただいております。蒸れないし履いている感じがなく調子がいいいと言っていただいております。
冷房からくる冷えにもおすすめです。冷房が効いている部屋は足元が寒い…そんな時のお助けアイテム。足首のところで分かれます。
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身体が冷えるとなかなか寝付けませんよね。お風呂上りに冷えないように。
冷房の必要なじきにも小さくクルクルっと巻いて持ち歩けて便利です。
じっと座っているしかない移動や映画に行くときも重宝します。